変則将棋その1
ついたて将棋
用意するもの
盤2枚、駒1組、ついたて、審判員1名
初期配置
将棋盤2枚を各対局者専用の盤にします。対局者は自分の盤に自分の駒20枚を通常の配置に並べます。
ルール
2人の盤の間についたてを立てて、互いの盤が見えないようにしてから対局を開始します。1手指すごとに審判はその指し手が可能かどうか(大駒が相手の駒を飛び越えて動いたりしていないかなど)、駒が取られていないかをチェックし、不可能な指し手であれば指し手をもどさせ、駒が取られていればその駒を相手に渡します。また王手であればその旨宣告します。細かいルールについては、人によって異なるようで、例えば不可能な指し手を10回までに制限したり、王手を宣告しなかったり、逆に王手を避けられなかった指し手は「不可能」とみなすなど、いろいろなバリエーションがあるようです。
コメント
突然大駒が取られたり、思わぬところで相手の駒を取ったり、スリルある将棋です。王の周りはとりあえず、がっちりと固めておくのが良いようです。また浮駒を作らないように注意しましょう。取られたら取り返す、これが基本です。満を持して雀指しなどを食らうと壊滅してしまいますが、王の居場所さえ悟られなければ、それなりに戦えるはずです。
なお、京大マイコンクラブさんのページでついたて将棋ができます。
かくし将棋
用意するもの
ついたて
初期配置
まず盤の中央についたてを立てます。そして対局者は、歩を普通に並べた後、残り11枚の駒を歩より下の2段に好きな配置で自由に並べます。(もちろん最初から駒を成っておくのはなしですが)
ルール
並べ終わったらついたてを外して、あとは普通に対局をします。蛇足ですが、ついたて将棋の事をかくし将棋という場合もあるようです。
コメント
最初から王を固く囲っておくこともできれば、雀指しを仕組んで置くこともできるこの将棋、激しい攻めあいになることでしょう。最強の陣形を開発するのも面白いかもしれません。
八方桂
初期配置
対局者の一方(両方でもよい)は4枚落ち(飛・角・香2枚を落とす)の形に並べます。もう一方は通常の配置に並べます。
ルール
4枚落ち側の桂は、チェスのナイトの様に八方向に飛ぶことができます。成桂になったときは金の動きプラス八方桂の動きができます。後は通常通りです。
コメント
実力的に五分の人が八方桂対平手で指して互角のようです。「桂の高飛び歩の餌食」にならないので、思う存分跳ね回りましょう。
安南将棋
初期配置
通常の配置と大体同じですが、2筋と8筋の歩を1つ上にあげておきます。
ルール
駒の働きを次に述べるように変えます。後は通常通りです。
駒の働き
駒はその真下に自分の駒があれば、その下にある駒の働きになります(本来の働きを失います)。下に自分の駒がなければ本来の働きになります。例えば、最初の状態では、2八の角、8八の飛車はともに下にある桂の働きをします。また、下にある桂自身はその下には何もないので桂のままです(つまり最初の状態で本来の働きと違う駒は飛・角のみ)。したがって2八の角(桂の働き)を3六に動かす事ができますが、その瞬間に角は歩になってしまうのです。
注意
勝負は本物の王を取った(あるいは詰めた)人が勝ちです。王の上にある偽物の王を取っても勝ちではありません。また2歩にご注意を。
コメント
慣れるまでは大変ですが、慣れると結構はまります。やはり、飛車・角・香などの飛び道具の上に弱い駒を置いて飛ばすのが良いでしょう。
安北将棋
初期配置
通常の将棋と同じ配置にします。
ルール
駒の働きを次に述べるように変えます。後は通常通りです。
駒の働き
駒はその真上に自分の駒があれば、その上にある駒の働きになります(本来の働きを失います)。上に自分の駒がなければ本来の働きになります。例えば、最初の状態では、2八の角、8八の飛車はともに上にある歩の働きをします。また、下にある桂はその上にある角や飛車の動きをします。
コメント
王を歩の下につり出して詰めることを目指しましょう。
安東西将棋
初期配置
通常の将棋と同じです。
ルール
駒の働きを次に述べるように変えます。後は通常通りです。
駒の働き
駒はその左右に自分の駒があれば、左右にある駒の働きになります(左右どちらの駒の動きもできますが、本来の働きは失います)。左右のどちらにも自分の駒がなければ本来の働きになります。
コメント
イメージとしては左右に隣り合った駒の働きが入れ代わるということです。これも王を弱い駒にして詰めることを目指すと良いでしょう。
ハサミ将棋
使用する駒
歩のみ(18枚)
初期配置
最下段に一方は「歩」の状態で、他方は「と」の状態で9枚並べます。
駒の動き
「歩」「と」とも飛車の動きをします。ただし駒を直接取ることはできません。また2歩になっても、何歩になっても構いません。
ルール
オセロのように自分の駒で相手の駒をはさんだら、はさんだ駒を取ることができます。ただし取った駒を打つことはできません。駒が1枚になったら負けです。あと細かいルールには、ばらつきがあるようで、盤のスミにいる駒は取れないとしたり、2方向を囲めば取れるとしたりすることがあるようです。また相手の駒の間に自分の駒を動かす(つまり自らはさまれる)のは、はさまれたことにならない、つまり取られないとするのが一般的なようです。
コメント
次のまわり将棋と並んで、かなり有名な将棋遊びではないでしょうか。駒を斜め一直線、或いは山型に配置すると、なかなか取られません。
ハジキ将棋
使用する駒
歩のみ(18枚)
初期配置
最下段に一方は「歩」の状態で、他方は「と」の状態で9枚並べます。(ハサミ将棋と同じ)
ルール
交互に自分の駒を指で弾いて、相手の駒を盤外に落とします。盤外に落ちた駒は(誤って自分で落としたのも含めて)復活できません。駒が1つもなくなった方が、負けです。
コメント
場合によっては、相手の駒を落とし続けている限り連続して弾けるというようなルールにしても面白いかもしれません。自爆しないように気をつけましょう。
まわり将棋
使用する駒
金4枚、残り各種類2枚ずつ
初期配置
1九と9一に歩を置く。
ルール
簡単にいえば双六ゲームです。プレイヤー(対局者ではないようなので・・・)は金を4枚振り、表が出た枚数だけ反時計回りに進みます。また金が横向きに立ったら5、縦向きに立ったら10、斜め向きに逆立ちしたら50とします。一周して元の場所に戻ったら駒を歩から香桂銀角飛王と格上げしていき、王が一周したら勝ちとします。この遊びもルールのばらつきは多く、王は外周を一周回るのでなくぐるぐると内側に入っていき5五の地点をゴールにしたり、駒が追い越されたら一回休みにしたりすることもあるようです。比較的一般に行われていると思われるルールでは、振った金が重なったり、盤の外に出てしまったら、出た数だけ戻ることになっています。
コメント
将棋盤が家にあれば誰もが子供の頃やったことがあるのではないでしょうか。なにせ将棋の実力はまったく関係ありませんから。
将棋くずし
初期配置(?)
駒を全て箱にいれ、盤の中央にひっくり返して山にしておきます。
ルール
プレイヤーは指一本を使って山から駒を動かして盤の端から外に出します。出した駒は自分のものになります。この過程で音が少しでも鳴ったらその場で相手の番になります。また一度に何枚取っても構いません。
コメント
これもまわり将棋と同じく、親子向き、子供向きの遊びでしょう。どの駒がどの駒に寄りかかっているかの観察力と、指先の器用さがカギです。なお、このルールは私の認識していたルールです。すうぱあミナミさんのページに公式ルールがあります。
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